「初対面の人と話すのが苦手」
「慣れない人だと緊張してしまう」
「会話がすぐに途切れてしまう」
コニュニケーションが苦手だと感じることはありますか?
カウンセリング、コーチングでお客様と話をするときに、一番大切なことはなんでしょうか?
技術や知識ももちろん大切ですが、それ以上に大切なものとは...
信頼関係を結ぶことです。
カウンセリングやコーチングの現場では、
初対面の方から深い悩みを聞くわけですから、
まずは信頼関係を結ばないことには始まりません。
心理用語では、これをラポールといいます。
今回は、心理カウンセラーが実際に使っている「ラポール形成」(信頼関係構築)のテクニックをご紹介します!
参考
ラポール(〈フランス〉rapport)
心理学で、人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であること。親密な信頼関係にあること。心理療法や調査・検査などで、面接者と被面接者との関係についていう。
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出典 小学館/デジタル大辞泉
ラポール形成ができると、
- コチラの意図が相手に伝わりやすくなる
- 安心感、安全感が場に広がりリラックスできる
- 情報開示ができるようになる
などのメリットがあります。
しかし!
ラポールは壊れやすいものなので、
こちら側のひと言、あいづち、態度によって、簡単に切れてしまうため注意が必要です。
呼吸だけでラポール形成できる!?
相手との信頼関係を結ぶためには、会話が大切なのでは?と思う人が多いと思いますが、
実は、「呼吸」や「心の中で話しかける」だけでもできるのです。
具体的にどうするのかというと、
- 向かい合って座り、相手の呼吸と自分の呼吸のペースを合わせる
- 心の中で「大丈夫ですよ」「いいですよ」「ここは安全ですよ」など、相手が安心する声掛けをする
実際には何もしていないのですが、
非言語的コミュニケーションによって伝わる情報というのは非常に大きいので、これが非常に有効なテクニックなのです。
その他にも、
「話すスピード」
「言葉のトーン」
「声の大きさ」
「姿勢」
「表情」
「頷き」
「感情の起伏」
を合わせていくことで、相手の考え方や感じ方を理解することができるようになります。
「あいづち言葉」をつかって愛され上手
相手が話しているときに「あいづち」を打つことによって、相手が自由に話しやすくなります。
あいづちには、「共感ことば」と「反感ことば」があります。
あなたはどんな「あいづち」だと嬉しく感じますか?
相手に好印象を与える「共感ことば」
- そうだね
- そして? それから?
- それは面白そう
- なるほど!
- それはいいね
- それは大変だったね
- 私もそう思う
- 何か力になれることはない?
このように、共感を表す言葉をつかって「あいづち」を打つことで、話し手は安心して話をすることができるようになります。
そして信頼関係を強くすることで、こちらからの思いを相手に伝えやすくなります。
一方、「反感ことば」も覚えておくことで、これを使わないように話をすることが大切です。
- でも
- は?
- そうはいっても
- こんなこと言ってないで
- 何言ってるの?
- だから~
- けどさぁ
特に家族や等しい人との会話で、ついつい「反感ことば」を使ってしまっていませんか?
反感ことばは、相手のやる気や、あなたに伝えたい思いを潰してしまうので、気をつけましょう。
キーワードの繰り返しで話をどんどん引き出す
次は、共感言葉より一歩進んだあいづちをご紹介します。
それは、「キーワードの繰り返し」です。
相手の話の中からキーワードになる言葉を探して、それを繰り返します。
話し手も、自分の言ったことを繰り返されることで、「話をちゃんと聞いてもらっている」という安心感を感じて話しやすくなります。
ポイントとしては、できるだけ相手の使った表現で返します。一言一句同じである必要はありません。
【会話例】
・・・箱根に行ってきたんですけど、道が混んでいてね、・・・
道が混んでいたんですか~。
気の利いたコメントをする必要も、何か答えを出す必要もないので、
だれでもすぐに取り入れられる、効果的な「あいづち」です。
是非使ってみてくださいね。
相手と信頼関係を結ぶ いろいろな技術
相手との信頼関係を結ぶ技術として、今回は
- 呼吸を合わせる
- 共感ことば
- キーワードの繰り返し
の3つをご紹介しました。
ファミリーコーチングNLP講座ではその他にも
- 姿勢のマッチング(ミラーリング)
- ペーシング
- バックトラッキング(オウム返し法)
- 話しの要約(パラフレーズ)
なども紹介しています。
あなたもラポール形成技術を手に入れて、
相手に安心感を与えるコミュニケーションを身につけてみませんか?