人間って、なんでこんなに怒るんでしょうか?
たとえば、
自分のことは後回しで我が子の為に一生懸命やっているのに、
自分でやるって言ったのに、子どもが全然動かない。
やる気が見えない。
『何なの?もう!勝手にしなさい!!』
なんて思うこと、ないですか?
私はよくありました。
特に朝の時間のない時、
『なんで自分の事なのに、ちゃんとやらないの!』とか、
学校終わって帰ってきた子が
「もう、ピアノ辞める!」とか急に言い出して、
『何言ってるの?? いい加減にしなさい!!』とか、
「イライラしないようにしよう!」
とスローガンにしているのを見たことがあるけれど、もちろん無理でした。
怒りとは、
自分を守るために備わっている【能力】の一つなのです。
先日は、都内の自衛隊でメンタル研修をしてきました。
その時にも「怒りのコントロール」についての話をしてきました。
会社でも学校でも家庭でも、
パワハラ、モラハラ、色々なハラスメントがあると思います。
それらは「怒り」や「イライラ」から来ています。
人間はなんでイライラしてしまうのでしょうか?
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イライラの原因(脳のメカニズム)
原因を知らないと、イライラは止められません。
イライラしたくてする人はいませんよね?
人間の脳は、何かを見たり聞いたりすると、頭で考えます。
特に「大脳皮質」という脳の司令塔で受け取り、情報を処理しています。
しかし、大脳皮質で状況を処理し、冷静に対処するまでに少し時間がかかってしまいます。
そこで、
人間の脳がものごとを考える時にはもう一本の迂回ルートがあります。
それが「偏桃体」という部分です。
偏桃体は、危険な情報をキャッチした時に瞬時に考えることができる場所です。
脳の「番犬」とも言われています。
正確に認知をして対応を考えるよりも早く、
「とっさに判断をする。」ということが行われています。
主に、「逃げる」「戦う」という判断をするまさに番犬のような役割をし、
とにかく自分が傷つくことを避けるという役割があります。
これが「イライラ」の原因です。
自分の思っていたこと違っていた場合に、
まず、偏桃体が反応し、「怒り」というのを出して、相手を攻撃してしまうのです。
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偏桃体のハイジャック
偏桃体による支配が一時的なものであればいいのですが、
ずっと偏桃体による怒りで頭がいっぱいになってしまうことがあります。
心理では「偏桃体のハイジャック」と言います。
「扁桃体のハイジャック」とは、あなたの意思とは関係なく、偏桃体がハイジャック犯のように思考を乗っ取ってしまうことから呼ばれています。
マンモスを捕っていたような生活していた原始時代の弱肉強食の名残とも言われています。
大昔は生きていくためにとても大切な機能でしたが、
現代においては困ったことになることが多く、
後から恥ずかしさを感じたり、後悔するのは「偏桃体のハイジャック」が起きた証拠ともいえるのです。
これを防ぐために「呼吸」というテクニックがあります。
「呼吸法」や「マインドフルネス」というのが最近流行っていますよね。
「イライラした時には、深呼吸をしましょう。」と聞いたことはありませんか?
マインドフルネスによって、偏桃体を小さくする(落ち着かせる)ことができると言われています。
しかし!
怒っている状態で「深呼吸」をするのはかなり難しい。
そんなことが出来れば怒っていません。
簡単にできる!イライラした時の対処法
「イライラ」を感じた時には、
火山に火がともる瞬間をイメージしてください。
- 火が付いた瞬間(イラっとした瞬間)に、クルッと後ろを向きます!
- そして、後ろを向いた状態で、口から空気を「ふーーー」と長めに出します。
- この「ふー」を2~3回行ってください。
数回吐き出すことで、呼吸が変わります。
呼吸を変えることで、ついたばかりの火であれば消すことが出来ます。
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イライラは「初期消火」が大切!
イライラには「初期消火」が大切なのです!
そして、偏桃体のイライラを初期消火した後は、
大脳皮質からの情報を待って、冷静に対処すればいいのです。
「イライラ」を感じたら、
「ふーーー」
子どもを感情のままに起こってしまう前にイライラを逃すことが出来ると、あなたの心がラクになります!
ぜひ試してみてくださいね(*^^*)
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