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子どもの癇癪、どうしたらいいの?【イヤイヤ期・幼児期の子育て】

2019年3月26日

子どもに自我が芽生える、2歳ごろから。
子どもの「わがまま」「癇癪(かんしゃく)」に手を焼いているお母さんが多いのではないでしょうか?

「イヤイヤ期」などと言われることも多いこの行為ですが、
「癇癪」とは、成長に伴って起こる現象で、自分の意志が出てきたからこそ、自分の気持ちを表現するための行為です。

よく見られる行動として、泣きわめく、叫んだり、大声を出して物を投げる、乱暴になるなどがあります。

通常は言葉の成長や、感情の整理ができるようになる5歳頃に収まる子どもが多いですが、成長には個人差があるので、小学校の低学年くらいまで「癇癪」がつづく子もいます。

どんな時に癇癪をおこしますか?

  • 自分の思ったとおりに出来なかったとき
  • お友達と上手に遊べなかったとき
  • 自分の意見が通らなかったとき
  • やりたくないことを指示されたとき
  • 状況の変化に対応できなかったとき

これらに共通しているのは、【自分の意思】が通らなかったときということです。

信頼できる大人に、それを伝える手段として「癇癪」をおこしているのです。

しかし「自分の意思」と言っても
まだ小さい子供の場合は自分の中でも「なにがしたい」のかが分からずに、
モヤモヤする気持ちを「癇癪」で表現している場合もありますし、
本当は「自分の意思」があったのに、
泣いたり、怒ったりしたことで、考えが混乱してしまったり、忘れてしまうこともあります。

 

大人にも「こどもの意思」を聞けない事情があります

もし、「子どものやりたいこと」を全て叶えてあげることが出来れば、
子どもは「癇癪」を起こさずにいられるのでしょうか?

そういうものでもなく、、、
しかも、子育ては全て希望を叶えるわけにもいきませんよね。

例えば、
このようなときに、イヤといわれると対応に困ってしまいませんか?

  • 時間(次の予定)が決まっているとき
  • 子どもの選択肢が絶対に無理なとき
  • 他の子と同じペースで行動しないといけないとき
  • 周りの目が気になるとき

また、このように思っていませんか?
  • 癇癪を起こせば意見が通ると思われると困る
  • 子どもの言いなりになるようでイヤだ
  • 子どもの意見はろくなものがない
  • 私の指示通りに動いてくれないと困る

では、どのように対応をすると、
「子どもが癇癪を起さず」さらに「大人の希望」も通って、
平和に解決することが出来るのでしょうか?

 

「癇癪」へのよくある対応

「癇癪」を起こしやすい子供とのやり取りを見ていると、
大人が「希望の行動」を一方的に繰り返し伝えている様子をよく見ます。

子ども: 帰りたくない!もっと遊びたい!
お母さん: もう時間が遅いんだから帰るわよ。
子ども: いやだー!!絶対に帰らない!
お母さん: そんなこと言っても、もうみんな帰っちゃうわよ。もういい加減にして!

このようなやり取りをしていると、
どちらかが先に疲れて折れるか、
大人が力ずくで連れて行くしかなくなってしまいます。

今回は、別のやり方を1つご紹介します。

どうしたら思い通りに動いてくれるの?

まずは子どもの気持ちを受け取ってあげましょう。
時間がないかもしれませんが、激しく泣き叫ばれるよりは、結果早く終わります。

気持ちを聞く時のフレーズ

  • そっか~
  • ○○はどうしたかったの~?
  • なにがイヤだったの~?
  • どうした~?

子どもの気持ちをそのまま聞いてみてください。

もし、言葉で説明できないようでしたら、
「○○がしたかったの?」「いやな気持ち?」「寂しい気持ち?」と選択肢をいくつか出して言語化してあげてください。

そして、子どもの意見を聞いた後は、下のように気持ちを1度受け入れます。

子どもの言葉に対する返事

  • ○○はそう思ってるんだね
  • ~~がしたかったんだね
  • そう思ってるんだ

自分の気持ちを、大人に受け入れてもらえるだけでも、
子どもの心が少し落ち着き、冷静さを取り戻してくれる場合が多くあります。

それから大人の希望をゆっくりと話してみてください。

子どもの言葉に対する返事

  • ○○がそうしたいのは分かったんっだけど、今は時間がないから無理なんだよ。今度にしてもいい?
  • そうすることはできないんだけど、△△してみるのはどうかな?楽しいと思うよ?
  • ○○はちょっと今はできないんだけど、△△ならできるよ?どうかな?

子どもに「○○しないとダメ」と押しつけてしまうことで、
子どもの癇癪はさらにひどくなってしまいます。

ポイントは「どうかな?」と本人に聞いてみることです。

すぐに納得のいく答えが出るのは難しいと思いますが、
言い方を変えながら、提案を変えながら、
「どうかな?」と本人に聞いてみてください。

このようなやり取りを繰り返すことで、
「自分がどうしたいのか考える力」
「自分の気持ちを伝える力」
「気持ちを切り替える力」
が育ちます。

子どもの「癇癪」でお困りの方は、是非試してみてくださいね!

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