こんにちは。
親子関係専門心理カウンセラーの三浦久美子です。
今回は「男の子の子育て」で気を付けたいことをお届けします。
さて、女の子のお母様と、男の子のお母様の悩みには、本質的な差があるのです。
それは、
「頼りにしているか、やってあげたくて仕方がないか」ということ。
男の子のお母様は後者で、どうしても過保護過干渉になりがちなのです。
人間の本能なのでしょう。
異性に対する興味関心。
そして、母親にとっては「男は分からない」、父親にとっては「女の子は分からない」という感覚。
毎日お世話をしていると、女子ではやらないおバカなことをやってみたり、
友達とサル山のサルかのようにじゃれ合っていると思ったら殴り合いのケンカになっていたり。
そうかと思うと、笑って肩を組んで遊びに行ってしまったり、
母親としては理解の限界を超えることが多くあります。
もちろん、おとなしい男の子もたくさんいます。
車や電車をきれいに並べて喜んでいたり、
プラレールのような線路をつないで、その上を走っている電車を ずーっと横から眺めていたり。
なかなか女の子には、少ない遊びの光景かもしれません。
そんな男の子って、母親から見ると、「子供らしくて可愛いわ~!」と思えるのですね。
また、それと同時に母親の存在価値を必要とする場面が多いのも男の子の子育て。
放っておくと ぼけーーーっとして動かなかったり、
世話をやけばやくほど、ボケボケするので、
「私がいないと、この子はホントに何にもやらないんだから!」 と、言いながらせっせと尽くす母親。
「過保護になんでもやってあげてしまっていませんか?」
「息子を心配するあまり、過干渉になっていませんか?」
注意
こうして育った男の子は、DVの加害者になってしまう可能性があります。
もしあなたの息子さんが、
将来の「彼女」や「奥さん」に対して、
普段お母さんに言っていること、やっていることをしたらどうですか?
または、あなたが妻としてやられたらいかがですか?
ではなぜ、母親に精一杯愛してもらった子が、DVをする可能性があるのでしょうか?
それは、
「近しい人は、己を犠牲にしてでも、自分に尽くしてくれるものだ。」 という学びをしてしまうからです。
お母さんは子どもに対する愛情があるからこそ、
多少の暴言や、わがままは可愛いと受け止めることができてしまうと思います。
子どもには学習する力があります。
そして、男の子は力があり、大きくなるとその力はさらに強くなります。
Aくん 6歳の場合
例えば、Aくん(6歳)がお店でおもちゃを買ってほしかった例を見てみましょう。
Aくんは欲しいおもちゃがあったのですが、お母さんに「ダメです。買いません。」と言われてしまいました。
そこでAくんは「大きな声で叫んで、店の中で暴れたり、お母さんを蹴ったりしました。」
すると、お母さんはお店の中だったこともあり「おもちゃを買ってあげました」。
このことからA君は、
自分の思う通りに行かなかったら派手に暴れる。
そうすると、思いが通る。
ということを学習してしまいました。
男の子は力も体力もあるので、
お母さんも相手をするのは大変な時も多いと思います。
しかし、せっかくならステキな男性に育ってほしいですよね?
Aくんのように、怒っていたり、床に寝てしまったりしたときは、
離れて、放っておきましょう。
どうにもならなかったら、そのうち本人が何とかします。
その間に何かを壊して気を引いたりする子もいます。
平然とした顔をして、子どもの顔はしっかりと見据えて、「後始末しますよ。○○を持ってきなさい。」と
片づけを一緒にさせます。
自分の行いが、自分の望みを叶えるのに役立たないことを、小さいうちから教えましょう。
そして、
「自分のことは、自分でやる」素敵な男性に育ててあげてください!
一方で、
遊ぶときは、お母様が思いっ切り子ども心を発揮して、バカになって遊びましょう!
グダグダしていたら、失敗させてあげるのも大事です。
「やってみて分かる。口で言っても分からないのが男の子の特徴。」と腹をくくって、
安全に失敗をさせてあげるのも、大切なことですよ(*^-^*)
男の子と子育ては、異性だからこそ分からないことが多いと思いますが、どうぞ楽しんでくださいね♪