こんにちは。
親子関係専門心理カウンセラーの三浦久美子です。
“わがまま”っていけないことだと思っていませんか?
子どもの頃、よく親に言われる言葉に
そんなわがまま言うんじゃありません!とか
なんであなたはそう“わがまま”なの!?とか
「あなたは“わがまま”だ」というフレーズがあります。
いかがですか? 思い当たりますか?
あなたが親の立場であれば
お子さんに対して言ったこともあるのではないでしょうか。
たとえば お子さんが、
「ごはん前にお菓子が食べたい!」と言ったり
お風呂に入る時間なのに
「イヤだ!」 と逃げて遊び続けたり・・・
もう寝る時間なのに
「本読んでくれなきゃ寝ない!」
「あとこれだけやる!まだ終わってないの!」
なんてあなたに言ったり。
思わずイラッとして
「もう!なんでママの言う事が聞けないの!?
まったく“わがまま”なんだから!」
子どもはこうして“気持ち”を閉じ込めます
ちゃんとあなたの言葉は耳に届いています。
だからこそ、
そういう言い訳のような言葉が出てくるんですよね。
聞こえてなかったらあなたは無視されて
やりたいようにやられてますから。
そして何より
あなたが親に言われたのは数十年前のことなのに
まだ、覚えていますよね。
ね、聞いてるでしょう?
そして、そのたびに子どもは自己反省します
そう、深いところで無意識にすり込むように
あぁ、自分の気持ちをそのまま出すことはいけないことなんだ。
自分の気持ちに従って動くことは、親をイヤな気持ちにさせることなんだ。
親に見捨てられたら生きていけない。
自分の気持ちは言わないことが“良いこと”なんだ。
『自分の気持ちを言う事は悪い事なんだ』
お母さんは焦りをぶつけてるだけかも
でも第三者からその状況を見た時、
それは子どもがいけないことをしている状況ではないことがしばしば見受けられます。
ちょっと待ってあげればいいことじゃない?
このタイミングで言われても子どもは困るでしょう?
親が子どもに“わがまま”という言葉をぶつける時って
「親に余裕がない時」が多くないですか?
実際カウンセリングの時にお話しを聞いていると
「だって早くしてくれないと家事が終わらないんです。」
「早く寝かしつけないと、翌朝に機嫌が悪くてイヤなんです。」
「やらないといけない事が終わらなくて、私がいつまでもひと息つけないじゃないですか。」
キーワードは
「早く」
「時間」
「やらなきゃいけない事」
「私がイヤだ」
ずいぶんご自分の気持ちに従ってモノを言われているなぁって思うんです。
つまり「我がまま」にです。
そこで質問です。
あなたが「やらなきゃいけない」と思ってることは
どこのご家庭でも、どこの国でもやらなきゃいけない事でしょうか?
もっと言ってしまえば、
地域によって、地方によって、国によって、
まったく常識さえも違います。
あなたが「やらなきゃいけない」と思ってることは
「あなたがやりたい事」もしくは
「あなたがそれがイヤな事」でしかないのです。
あなたがやらなきゃいけない事に対して文句を言えない分、
あなたよりも弱い者、子どもに
ご自分の余裕のなさや焦りを八つ当たりしていると言っては言い過ぎでしょうか・・・
ポイント
しょせん人は皆“我がまま”に生きてるんです
カウンセラーを長くやっていると
ご家庭の常識とか、やらなきゃいけない事って
100人100様だと分かります。
心理学を学ぶことで、
私は「やらなきゃいけないオバケ」から解放されることができました。
あなたがホントにやりたい事や、やらないとイヤな事。
家事でも育児でも
もっともっと絞ってみてはいかがでしょうか。
隣の芝生は青く見える
みんなちゃんとやってるのに・・・
って、みんな思ってるだけです。
みんな実家でやってたことや、パートナーの実家のやり方、それしか知りません。
で、結局「ご自分の考えるように」「我がままに」やってるんです。
「私はどうしよう?」
「まぁ色々言われてるけど、ウチはどうする?」
どうぞ楽に生きてみてください。
「わがまま」のススメです。