新年度直前!不登校への親の思いと子の思い
この時期になると、不登校のカウンセリングにいらっしゃる親御さんから、
「もう4月から◯年生になるんですよ。
ここでどうにかしないと、またズルズル不登校が続いてしまうんじゃないかって心配なんです。」
「もう◯歳になるんだから、ちゃんとしないとね・・・」
というお悩みをよく伺います。
春という、変わり目の季節を迎える頃は、子供よりも親の気持ちが焦ってしまう時期です。
親は子供よりもたくさん生きているので、どうしても将来が心配になってしまうのです。
このままではどうなってしまうのか。
このままでは何も変わらずに、この子はダメになってしまうのではないか。
春という変わり目の季節だからこそ、今の生活を変えるチャンスじゃないか。
春という変わり目の季節に変わろうとしなければ、いつまでも抜け出せないのではないか。
いつも以上に、期待と不安が多くなってしまいますよね。
自律神経から見る不登校の心理状態
ポリヴェーガル理論による3つの心の状態
まず、親が焦っている時というのは、自律神経が赤の「交感神経」が優位の状態です。
交感神経が優位の状態とは、体と心が「興奮モード」のときで、いわばアクセル全開の状態です。
焦るだけでも、運動している時と同じように非常にエネルギーを使いますので、ストレスが溜まってしまいイライラしがちになります。
そして、周りにも赤の交感神経が優位の状態が伝わっていくので、子供を焦らせてしまいます。
そして、子どもが動けない時というのは、自律神経が不動化(フリーズ)の青の「背側迷走神経複合体」が優位の状態です。
「背側迷走神経複合体」は副交感神経の1つで、ブレーキの役割があります。
特に不動化(フリーズ)の状態とは、青の背側迷走神経複合体が強いブレーキをかけている状態です。
エネルギーの消費は少ないですが、思考も行動も遅く、鈍くなり、この青の神経が優位の時は新しく動き出すことができません。
一方で、自律神経の状態がよく、マインドフルな状態は、緑の「腹側迷走神経複合体」が優位のときです。
「腹側迷走神経複合体」も副交感神経の1つで、好奇心に満ちて、やる気のある状態であり、からだをバランスよくコントロールしてくれる役割があります。
この緑の腹側迷走神経複合体が優位の状態だと、心の安心安全の気持ちが広がり、好奇心が出てきたり、前向きに挑戦してみようと思ったり、人とのかかわりを持つ気持ちになります。
不登校から脱出するときの心の状態
では、不登校の子供が「動き出そう!」と思うのはどのような時でしょうか。
どの自律神経が優位の時かと言うと、緑の腹側迷走神経複合体と共に赤の交感神経が優位の時です。
この“緑と赤のブレンドの状態”の時は、
周りに少し興味が出て、「ちょっとやってみようかな」と言う気持ちが起きて、前向きで好奇心が出て一歩踏み出したい気持ちになります。
この色に自律神経がなった時、子どもが新しく動き出す可能性が非常に高くなります。
どうすれば緑赤になるのでしょう?
人間にはホメオスタシスという人間を生かすための自動調整機能が備え付けられています。
それによると、
人は、赤になり動き、動いて疲れると青が発動し、青で休むと充電されて緑になり、また外に目が向いて動き出すと赤になる、という自然な流れを持っています。
「青で休んで充電」⇒「緑になってやる気が出る」⇒「赤で活動的になる」
この自然の流れが来た時に、子供達は動き出すのです。
つまり、緑赤になるためには、きちんと青になって、本気で休んで充電する必要がある、ということです。
充電している時に、「もういいでしょう。いい加減動きなさい。」というような空気が外から入ってきてしまうと、子供は充電できません。
さらに、エネルギーが十分に無いのに、赤になって焦ってしまい、また青になってしまう。という悪循環にはまってしまいます。
焦らずに、子どもの充電を待とう
この「もう〇〇だから」という親の焦った赤の気持ちが、子供に伝わってしまいます。
子どもは一見ゲームばかりしていたり、漫画を読んでリビングでダラーっとしているようでも、実は気にしています。
自分だけがみんなと違う状態にあることに色々な気持ちを抱いています。
ずっと焦っている子もたくさんいます。
つまり、動けないけど動かなくちゃいけない!と青と赤のブレンドの状態にいる子どもが非常に多いのです。
しかし、ここまでお伝えしたように、自律神経の仕組みから考えると「まず青の状態になる」というのが、その後動き出すために非常に大切な役割を持っていのです。
ですので、親はこの自律神経の仕組みを理解して、「この子はちゃんとしっかりと休めたら、必ず動き出す」と本気で信じて待つことが重要なのです。
この「子どもを信じて、待つ」と言う親の気持ちが緑の神経であり、家の中に安心安全の場を作ることになります。そうすると、子どもは安心してしっかりと青の神経になれます。
これによって充電できてくると、
今まで自分の部屋に篭りがちだった子どもが、リビングに出てきている時間が増える。
今まで親の前で見せなかったダラ〜っとした態度が,ゲームに夢中になる態度が、取れるようになる。
自分の話をし始める。
親に話しかけてくる。
など、色々な変化が見られることでしょう。
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「総合心理講座」がおススメの理由
親の不安な気持ち、焦りなどを子どもは敏感に察してしまいます。
子どもの心が安心して休むためには、親の心も緑の状態になっていることが大切です。
・そうは言われても、そんな緩い態度でいいなんて、思えない!
・私は、そんな事を出来るタイプじゃないんです。
・そんな事をして、うちの子がいつまで経ってもダラダラし続けたら、どうするんですか!?
・私は完璧主義なので、どうしてもそういう態度は取れないです!
こんな声も、よくお聞きします。
そうですよね、あなたが育った環境も大変だったかも知れませんが、その中であなたは「しっかりと」育ってきたんですものね。
それは、たくさんの条件が違うことを理解してください。
まず、時代が違います。世の中の常識も違います。住んでる場所もほとんどの場合違いますね。
そして育ちの中で出会う大人達も違いますし、そこから言われることも違います。
つまり、あなたがその環境の中で頑張ってきたことが、そのまま当てはまるわけがないんです!
ですので、
あなたが自分が信じていることから、少し離れなくてはならないなら。
そして、新しいやり方をやるためには。
あなたの中に入っている思い込みや考え方のクセ、禁止令や、インナーチャイルドの傷などを、和らげていかないと、難しいのです。
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