こんにちは!
親子関係専門カウンセラーの三浦久美子です。
あなたが自信を持って、もっと輝くために必要な「自己肯定感」についてのお話の(その2)をお届けします。
あなたは昔の自分を好きですか?
突然ですが、質問です。
あなたは幼い頃の自分や小学生の自分、中高生や大学・専門時代の自分をどう思っていますか?
幼い頃の自分を思い出すと、ご家庭での一場面を思い出すことが多いかも知れませんし、
小学生以降の自分を思うと、学校や部活の一場面が出てくることが多いかも知れません。
あなたはそれぞれの時を生きていたあなた自身を
どのように受け止めているでしょうか?
けっこういい感じでしたか?
それとも、あの頃の自分はイヤですか?
それとも、
過去は消し去りたい、くらいの気持ちになりますか?
自尊心が人間関係に影響している
自尊心とは、
心理学定義によると『自己に対して肯定的で、ありのままの自分を受け入れ、そして尊重する』態度のことです。
ちなみに
「プライド」と「自尊心」は類義語のように思うかも知れませんが、
自尊心は、
自分の人格を大切にする気持ち、自分の思想や言動などに自信を持つこと。
プライドは、
誇り、自負心で、どちらかというと傲慢な性格などのネガティブな意味合いが強いです。
先ほど思い出していただいた自分の過去。
その時代時代を懸命に生きてきた自分を肯定的にとらえられたら、
あなたは自尊心が高いと言えますし、
あの時あんなことを言われて、
あのようにしていた自分に対して嫌悪感や拒絶感を感じるなら、
あなたは自尊心が低いかも知れません。
この自尊心が高い人と低い人では自分に対する信用度が違うことで、
人とのつき合い方や考え方、行動がまったく違ってくるのです。
自尊心が高い人の人間関係の特徴とは?
自尊心が高い人は、ありのままの自分を愛することが出来る人です。
自分を愛することができるということは、
等身大の自分を受け入れ、発展途上の自分を信じることができるのです。
なので、
失敗や欠点を隠そうと必死に強がったり、
言い訳を言ったり、隠そうとウソをつくこともありません。
人に良く見られたいと背伸びをする事もないので、
とても明るくオープンでリラックスしています。
親から無条件の愛情をたっぷり受けたり、親の自尊心が高いと、
自分を受け入れてもらう経験を幼い頃から積み重ねるので、
人を受け入れるスキルが身につくのです。
ですから、
失敗した自分を許すことも出来ますし、
人の失敗も許すことが出来ます。
他人のことも、あるがまま受け入れて、
自分との違いも受け入れられるので深い友情関係を築くことが出来ます。
相手を尊重しつつも、他者を優先しすぎず、
自分の気持ちを素直に表現できて、人と自分をちょうどよいバランスに置くことができる。
こうして心地よい人間関係を続けていくことで、
さらに自分を肯定する気持ち=自尊心が高まっていくという好循環を生みます。
自尊心が低い人の人間関係の特徴とは?
自尊心の低い人は、
無意識に自分を否定的にとらえて自分にダメ出しをしています。
親からの愛情不足や、そもそも親の自尊心が低いと、
幼い頃から自分の感情を押し殺したり、
我慢しなければならない場面が多く、積極的に行動することが難しくなります。
自分の言動をまわりがどう見るか?がいつも心配で、色々な事に挑戦するという事ができません。
自尊心が低いと、
相手に喜んでもらいたい、
人の期待に応えたいという気持ちが強く、
自分が望まない事でもやってしまいます。
そうかと思うと、
自分の自尊心を守るために見栄をはったり、
時には嘘やはったりを言ったりすることもあります。
自分の発展途上を認めることも難しく、人に対しても否定的になったり、
劣等感をカバーするために自分より優れている人を攻撃したり、
逆に「私なんかどうせ」と卑屈になってみたりします。
自信をもって判断することも出来ず、
人のことも否定的にとらえるので、
相手も気を遣わないといい時間を続けることが出来ません。
こうして居心地の悪い人間関係を続けていく事で
さらに自分をダメだと思う気持ちが高まっていくという悪循環を生みます。
自尊心を高めるために自分の過去を愛そう!
過去の自分がその時に出来ることで頑張っていたからこそ、
今のあなたは生きているのです。
ダメな自分がそこにいるかも知れません。
その発展途上があるからこそ、今のあなたは違う方法をとれるのです。
ああしていたことも、
こうなってしまったことも、
何かしらの意味のあったこと。
今ここはゴールではなく、未来のスタートラインです。
ここからあなたの人生を変えていきましょう。
人間関係をもっと良くして気持ちの良い毎日を送りたいなら
過去の自分のありのままを受け止めてあげましょう。
自分の感情をそのまま認めましょう。
そこからすべてが変わります。
ココがポイント
自尊心(自己肯定感)を高めるには過去の自分をそのまま受けとめよう。
自尊心(自己肯定感)を育てるには、
自分の感情と向き合い、素直に耳を傾けることが大切です。
自分を信じて挑戦させてあげると
様々な経験値を増やすことが出来るので自尊心が高まります。
また、
人は環境によって価値観も変わり、考え方も大きな影響を受けます。
自尊心が高い人達がたくさんいる環境に入るというのが手っ取り早い方法です。
元々親やまわりの影響でそうなったのですから、
自尊心の高い人達に囲まれながら、その言動、考え方で上書きしてしまいましょう。
あなたは素晴らしい存在です。
どうぞ大空に羽ばたいてください。