アダルトチルドレンはあなたの「戦略」
「アダルトチルドレン」という言葉を知っていますか?
子どもっぽいおとな?
おとなっぽい子ども?
そういうことでは ありません。
参考
アダルトチルドレンとは
「6歳ごろまでに親の行動・動作を見て自分で作った、その家庭でうまく生きてい くための知恵・作られた心理的外傷(トラウマ)を持っている状態」のことである。
家庭内に対立や不法行為、虐待(身体的・性的・心理的・経済的・ネグレクト等)が恒常的に存在す る家庭だけでなく、どの家でも起こりうることで、幼児決断によるものなので、思い込みの場合もある。
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そしてアダルトチルドレンは、大人になって結婚してから、または子どもを産んでから、その影響が自分と 子どもの関係に出てしまい、辛い毎日を送ることになることがある。
つまりアダルトチルドレンは大人になり、原家族(実家)から離れてから問題となることが多い。
アダルトチルドレンとは医学的な言葉ではなく一般的な呼称である。
アダルトチルドレンとは、病気でも障害でもありません。
そして、
お医者様に行ったら治るものではなく、有効な薬があるわけでもありません。
しかし、
自分の人生を揺るがすような事柄を起こす、大きな原因の一つになってしまいます。
そして、
アダルトチルドレンの症状は心理療法によって治すことができます。
「アダルトチルドレン」も悪いことばかりではない!?
さきにお伝えしておきたいことがあります。
多くの場合、幼少期に身につけた「サバイバル戦略」は、日常生活を送る際にそこそこ役に立つことがあります。
優しい人、親切な人、楽しい人、というような好印象をもたれることになったりするので「あなたの今までの生き方(サバイバル戦略)を全て手放さないといけない」と言っているのではありません。
例えば)相手の気持ちを推し量り、その場に合った役を演じきるスキルは、大人の世界では役に立ったりします。
問題なのは、
「自分の本当の気持ちを押し殺し、子どもらしく無邪気でいられなかった」という過去なのです。
つまり
「自分の意に添わないことを「戦略として」やっているうちに、しだいに自分の意思が分からなくなってしまった。」という状況から抜け出す必要があるのです。
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このような経験をしてきた方は、
『本当にあなたは、そうしたいのですか?』
と聞くと、
「え?そうするのが当たり前でしょ?」
そんな答えが返ってきたりします。
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これ、かみ合っていないの分かりますか?
「自分の意思」を聞かれているのに、「理論」で返ししまっているのです。
アダルトチルドレンの方の人生を困らせる原因となっていることとは、
「自分の意思」よりも「周りの意思」を尊重するのが、当たり前だと思いながら生きてきている。
ということなのです。
- 大切な人生の岐路において、「自分は本当はどうしたいのか?」が分からない。
- 自分のアイディアではなく、「こうすることがいいんだ!」と理性で割り切ったり、ある意味人任せにしてしまう。
そうすることで、「あとあと後悔する。」ということが起きがちなのです。
アダルトチルドレンではない人の生き方とは
では反対に、アダルトチルドレンではない人とはどんな生き方をしているのでしょうか?
それは、「大切な人生のために、どれを選択するか?」という岐路に立った時に、
親がどんな意見を言ってきても、「自分のやりたい!」を貫くことにそんなに努力はいらない人です。
そして、
- 親の意見を参考程度に聞くことが出来る。
- 自分の意思を貫いたら、親に迷惑がかかるという発想がない。
- 自分の考えを言うことに、まず躊躇しない。
- 人のことばで傷つきにくい。(自己肯定感が高い)
- 人に対して、訳の分からない怖さを感じることが無い。
- 自分の意思や意見は大事なものだ、という認識がある。
- 自分に自信がある。
今はこのような考え方に罪悪感を抱いてしまう方も、
アダルトチルドレンから抜け出すことで、自分で選択することができるようになります。
きょうだい関係、家族構成も影響してます
人間は社会性を持つ高等動物です。
ですので、家族に合わせて戦略を練るというのは当然のことで、「仲間から外されてしまうかもしれない」思うのは、0~6歳の子どもにとっては「生命の危機」です。
アダルトチルドレンとは、あなたが賢くて、「サバイバル戦略として最高のものを選んだ私」であるという証拠でもあるのです。
幼少期の自分に、「ありがとう!生き延びてくれて!」と感謝をしたいものです。
あなたのサバイバル戦略は、
自分が生まれた順番、きょうだい関係によっても決まってくることもあるし、途中から下の子が生まれた場合、戦略を変更する場合もあります。
また祖父母、親の兄弟、など大家族も関係することがあります。
一番強く影響を受けるのは自分の両親ですが、他の家族の言葉や態度の影響は少なくないものです。
主たる養育者である母親に、父親に言われる。また同居の親族から言われる。
しかも、当然のことのように、親切に、温かみをもって
「あなたのために教えてあげてるのよー」の空気で。
そうすると
あなたはサバイバル戦略を動かすエンジンを積んでいくのです。
傷の大きさ・深さは、人によって違う。
一概には言えませんが、長男・長女の傷が大きく深いことが多くあります。
また持って生まれた気質が温厚な人の方が、自分の言いたいことや考えていることを言葉にできず、サバイバル戦略を取ってしまいやすいのです。
性格とは、生まれてからの環境によって作るものなので、この場合のポイントはもともと持って生まれる気質の部分の話です。
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また、もちろん次男・次女でもアダルトチルドレンの方はいます。
長男・長女がケアテイカー(世話役)という配置についた場合、
親二人と第一子の3人から、いつも色々と言われるようになり、自分も何かしらの戦略を取る必要が出てきます。
それは、生き延びるためにです。
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こうして、家族という一番最初に出会う「社会集団」で、適応するように考えた戦略なのですが、
自分を抑えたり消し去ったりすることが習慣化してしまうと、
外の世界(社会)ではその戦略が通用せず、周囲に上手く適応できないことに苦労する人が多いわけです。
自分の人生を歩いているうちに、「なんか違う。」「あれ?親が言っていた幸せなんて無いぞ?」と気づいたり、
もっとすると、うつ病や統合失調症を招いたりしてしまうことにもなります。
そういわれると、私もアダルトチルドレンかも・・・
あなたが疑問をもった、その時が変わり時です。
なぜなら、
渦中の時は、それに気づくことは出来ないからです。
気付いてしまったら、その環境にいることが辛くなってしまうからなのです。
もしあなたがアダルトチルドレンだということに気付いたとしたら、もうその戦略を手放してよい時期になったということです。
自分の意思をしっかりと持って
自分の意思を出して
毎日を自分軸で生きる!
一緒にアダルトチルドレンから抜け出してみましょうか?
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日本メンタルコーチング学院 学院長
親子関係専門心理カウンセラー
三浦 くみ子
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