アダルトチルドレンとは?
参考
アダルトチルドレンとは
「6歳ごろまでに親の行動・動作を見て自分で作った、その家庭でうまく生きてい くための知恵・作られた心理的外傷(トラウマ)を持っている状態」のことである。
家庭内に対立や不法行為、虐待(身体的・性的・心理的・経済的・ネグレクト等)が恒常的に存在す る家庭だけでなく、どの家でも起こりうることで、幼児決断によるものなので、思い込みの場合もある。
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そしてアダルトチルドレンは、大人になって結婚してから、または子どもを産んでから、その影響が自分と 子どもの関係に出てしまい、辛い毎日を送ることになることがある。
つまりアダルトチルドレンは大人になり、原家族(実家)から離れてから問題となることが多い。
アダルトチルドレンとは医学的な言葉ではなく一般的な呼称である。
アダルトチルドレンは7種類に分類することができます。
- ヒーロー(英雄)
- プリンス、プリンセス(従順)
- スケープゴート(いけにえ)
- ロストワン、ロンリー(いない子)
- ピエロ(道化師)
- ケアテイカー、リトルナース(世話役)
- イネイブラー(支え役)
- プラケーター(慰め役)
この記事では、女性に非常に多い、世話焼きタイプである「ケアテイカー、リトルナース」そして、「イネイブラー」「プラケーター」についてお伝えします。
そして、アダルトチルドレンの方が生活する上での困りごとと、アダルトチルドレンの克服についてもお伝えします。
アダルトチルドレンの問題とは「自分の問題に気付けないこと」
自分の生きづらさについて調べて、アダルトチルドレンという言葉を初めて知った方が多いのではないでしょうか?
アダルトチルドレンの方が行き当たる問題として、「自分の抱えている問題に気付けない」ということがあります。
チェック項目には当てはまることは多いけど、
アダルトチルドレンでもちゃんと生活できているし。
それでうまくいってることも多いし。
人付き合いも出来てるし。
「自分を大切にしなさい」と言われてもしてるつもりだし。
「人を大切にする」のは自分の望みでもあるし、相手は喜んでいるし、自分も嬉しい。
これって変えなきゃいけないことなの?
なぜ変えなきゃいけないんだろう?
「世話好きタイプ」のアダルトチルドレン
アダルトチルドレンの中でも、世話好きタイプのアダルトチルドレンが割合としては非常に多くいます。
アダルトチルドレンを7タイプに分類した中で、
「ケアテイカー」または「リトルナース」と呼ばれる人達のことをお伝えします。
また、その中でも2種類に分かれます。
一つは「イネイブラー(支え役)」
もう一つは「プラケイター(慰め役)」と呼ばれるものです。
この方々は、
幼いころから何らかの理由で(例えば、親がどちらか病気だとか、兄弟に病気の子がいたり、とても手のかかる子がいるなど)、
自分がしっかりしていなければ親が壊れそうだったり、
両親の不仲などで自分が間に入ることで、家庭の平和が保たれたり。
つまり、
子どもらしく、自由気ままに生きていることが許されない環境だった方です。
その中でも、
立ち位置の取り方、取らせられ方が違うのが、
「イネイブラー」と「プラケイター」の違いです。
イネイブラー(支え役)とは?
「イネイブラー」は、
親を杖のように支える存在になって、相手の依存を引き受けてしっている状態です。
まるで両親と同じ立ち位置に立って、親のように兄弟の面倒を見ることもあります。
親の愚痴を全部聞いてあげたりもします。
それが夫婦間の愚痴であることも多いです。
子育ての愚痴も、ご近所付き合いの愚痴も、
全部聞いてあげて、自分への依存を一手に引き受けて、懸命に支えることで自分の位置を保ちます。
ときには父親と娘の場合、
配偶者である母代わりに支えてあげることになります。
時にはそこから性的虐待になることも多く、でも自分の立ち位置の過ちなど考えたこともないので非常に深刻な傷になります。
プラケイター(慰め役)とは?
それに対して「プラケイター」の場合は、
子どもの位置ではあるが、
他の子どもとは違う、少し下に位置しながら
全面的に同情して、わがままを全部受け止めてあげるようなタイプ。
自分には親の仕事のようなものを求められるのだが、
「あなたは子どもでしょ」という立ち位置がよくわからないまま、要求はどんどん来るので、
何をやっても満足感が得られないのが、プラケイタータイプです。
兄弟の面倒をみても、兄弟からも親からも認められず、
でも、目に見えない親からのSOSをいつも感じていて
懸命に親を心配し、慰め、励ましてる子ども達。
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「イネイブラー」は兄弟間の中では一目置かれるので
それなりの満足感が得られますが、
「プラケイター」は自己犠牲のみの場合が多く、
大人になっても褒められたり愛情を注がれると
うまく受け取れずに、逃げてしまうこともある。
自分に対して冷たくする人に
逆に魅力を感じてしまったりするのが、このタイプ。
これに気付くのは、けっこう大人になってからだったり、気付かないまま、ずっと暮らしている方も多くいます。
なぜなら、
我が子の子育てでは、自分が本物の親なので、そこそこうまく出来たりするから。
でも、心配性で過保護・過干渉になりやすい傾向があります。
あなたの性格は生まれつき?
心配性とか、引っ込み思案とか
好きなことをどんどんやるタイプとかって
その人の性格だと思ってませんか?
実は、だいたい10歳くらいまでの
その人の育った環境(親・学校・地域社会)で
作り上げられた後発性の部分が非常に大きいんです。
東京のKさんの場合
彼女は非常に面倒見がよくて
自分よりも人を優先して考えられる方です。
彼女に人からの感謝も集まるし、
彼女も人に何かをやってあげるのが好き。
ということで、
毎日忙しく暮らしていました。
でも、心の奥底ではなんとなく寂しさを感じていました。
ただ、それを表面にどう出せばいいのかわからず、
しかも、自分の寂しいとかという感情を人に出すことは、
相手が困ってしまうから、いけない事だと思っていたそうです。
話していると、よく「ごめんなさい」と言う方でした。
自分は人の役に立つように色々なことが出来る。
それは
小さい頃から色々習い事もさせてもらって、
私立にも行かせてもらって、
たっぷりの愛情を注いてもらって育ったからだ。
親子関係は非常に良くて、よく話もするし、仲良し。
なので、
「寂しいなんて思ってる私がおかしい」と思っていたそうです。
表面上のやってもらったことで心の傷が見えなくなってしまう。
これはよくあることなのです。
しかし、
彼女は小さい時から母親の機嫌をいつも気にしていました。
父親と母親の関係性にも気を付けていて、二人が言い争いにならないように、いつも気にしていました。
ただ、それがこの家族の中では自然なことなので、
彼女の自分の気持ちをグッと抑え込んでいたり、
子どもらしく生きられていないことになってるとは誰も気づきませんでした。
本人も無理しているわけではないので、
自分が傷ついているなどとは全く思わなかったのです。
発達性トラウマかも
このように、
知らず知らずのうちに気を使っているのも、
大きな威圧とか、怒られた記憶がなくても、
「発達性トラウマ」と言って、
子どもの心は傷ついているのです。
そして、大人になって、
自分の気持ちを言いなさいとか、
自分の好きなことを優先してやりなさいと言われると、
困ってしまう。
「あなたが好きなことを私も一緒にやるよ」
それは一見、人の意見を尊重してくれる優しい人に見えますが、違うんです。
自分の意見を言ったときに、
「それは嫌だ」とか「えー、それやるの?」などと反論が来るのが怖くて怖くて仕方なかったり、
自分の意見というものが分からなかったりするだけなんです。
自分の気持ちを人に言えないと思ったら。
自分の気持ちなんて、人に言うものではないと思っていたら。
人が喜ぶことが一番好き、自分はそれを見ていれば幸せと思っていたら。
あなたも「ケアテイカー」かも知れません。
「自分」を知るのは、1人では難しい
「自分の何が、生きづらさにつながっているのか。」
それを1人だけで知り、解決まで持って行くのは難しいことなのです。
なぜなら、自分にとっては普通の事であり、
自分の家族に聞いたとしても、普通であり、
あなたの仲良しさんも 同じタイプだったりするからです。
でも、自分の心の傷に気付き、
この「発達性トラウマ」と向き合うことで
本当の意味での自由を取り戻すことができます。
そして、やりたいことができる人生を歩めるようになるのです。
アダルトチルドレン克服の近道には、
- アダルトチルドレン克服を専門にしているカウンセラーによる、個別カウンセリングをうける
- アダルトチルドレンに関する知識や、有効なワークを教えてくれるグループ講座を受講する
などの方法があります。
どちらでも、あなたが良いと思う方が正解です。
グループ講座をお探しの方は、
日本メンタルコーチング学院の【ファミリーコーチングNLP講座】がおススメです。
多くの方がアダルトチルドレン克服した、実績十分な講座です。
95%以上の受講生が、
「自分の理想の家族のかたち」
「自分の子育てのやり方」
「自分らしい生き方」
を見つけています。
自分のために投資をするというのは、つまり、あなたの望む周りの人の幸せに一番つながるのです。
日本メンタルコーチング学院代表
親子関係専門心理カウンセラー
三浦 くみ子
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