「~しちゃダメでしょ!」の理解が難しい
発達障害、グレーゾーンの子ども達
ある受講生様から、こんな話が出ました。
「うちの子、ゲームをやったり漫画を読んだりしていると、
ふと気がつくとソファに座らずにローテーブルに座ってるんですよ。
毎回きつく怒ってるんですけどねー。」
どのように注意しているのかをお聞きしたところ・・・
「何やってるの!
テーブルに座っちゃダメって言ってるでしょう!
何十回言わせるの!?」
こんな感じで毎回しつこく注意をしているのに、何度言っても聞いてもらえない、とのことでした。
否定形の言い方は「脳」が理解しにくいのです。
たとえば、
「テーブルに座っちゃダメ!」と言われたとすると、
大多数の子どもたちは、
「テーブルに座っちゃダメ!
ということは・・・なるほど、ソファに座れってことか!」
と、自分の頭の中で“ことばの変換”をすることができます。
しかし、
もともと“脳”は否定形を理解するのが苦手であり、
発達の凸凹がある子どもの多くは、このような “ことばの変換”が苦手なのです。
彼らは「素直に言われた通りを受け取る」タイプ
なので、
「テーブルに座っちゃダメって言ってるでしょう!
→「テーブルに座る、ダメ、お母さんが怒ってる」
という情報だけを受け取って、
怒られたというイヤな気持ちだけをため込んでしまいます。
私は何をしてほしいのか
やってほしい行動を言おう!
「○○しないで!」 という言い方は
考えなくてもスーッと出てきますが、
それで、どうしてほしいのですか?と聞くと
「え!? えっと・・・あ!
テーブルから降りなさい、ですね!」
と、少し考えて思いついてニッコリ!
「なるほどー!今日からこういう風に言ってみます!」
私も昔は否定形で注意をしていました。
だから、なかなかうまくいきませんでした。
たとえば。
「教室であばれちゃダメよ!」
→「自分の椅子に座るよー!」
机の上にハサミを置きっぱなしの時、
「ハサミを出しっぱなしにしちゃダメでしょ!」
→「ハサミってどこに置いてあったっけ? 元の場所に置いてきてね!」
「そんなことする時間じゃないしょ!?」
→「今、何をする時間だっけ?」
→ 子どもが「歯みがき」などと言ってきたら・・・
→「ピンポーン、正解!」とハイタッチ!
あなたも是非実験してみてくださいね。
純粋に言葉を受け取っているだけで、イヤミでも嫌がらせでもないのです。
たとえば、先ほどの会話に対して子どもはこんなことを言うかもしれません。
「何やってるの!?」
→「漫画を読んでるんだよ。見ればわかるだろ!」
「何十回言わせるの!?」
→「言わせてないよ。お母さんが勝手に言ってるんじゃん!」
お母さんは、そういう意味で言ったわけではないのでイライラが爆発したりします。
学校でもあまりにもストレートに言うことで、トラブルになることが多くあります。
「太ってるから、給食少なくした方がいいんじゃない?」
(いつも席を立ったりしていても、クラスがザワザワしていると)
「自習の時にしゃべっちゃいけないんだよ!」
本人は真面目なので、一生懸命言うのですが、
周りの子たちからすると・・・
こんなことがよくあります。
だからこそ、
周りの大人たちが ちゃんとした知識をもって
上手にサポートすることが、非常に大切だと思っています。
発達障害を理解して
お互いに楽しく生活していくために
そもそも「発達障害とは?」という基本から、
「本当は何が問題なのか?それを防ぐためには?」という
なかなか聞けないリアルな問題と解決方法を身につけることができます。
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三浦くみ子でした!