- 出来れば親に会いたくない
- 久しぶりに親に会ったら気持ちがモヤモヤした
- 我慢できずに親とケンカしてしまった
- 今回は2年ぶりの帰省だったので、なんか緊張した
日本では、年末年始、お盆は帰省をする時期と言われていますが、この時期のたびに悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
でも、
- 一生接触を避けて生きていけるわけない
- 将来は親の面倒を見ないといけない
- いざという時には親に頼らなければならない
- 親孝行もしないといけない
- たまには顔を見せないと、親に色々言われてしまう
帰るのも苦しいし、帰らないのも苦しい。
親との関係に苦しんだ経験のある人が、共通に持つ苦しみがこれではないかと思います。
大丈夫です。
「親がツラい」「親がイヤだ」
そう感じることは決して悪いことではありません。
特にお正月以降、親との関係で「エムズルーム」のカウンセリングにいらっしゃる方が増えています。
心理カウンセラーの立場からいうと、
「物理的な距離を離す」ということは、心を休める非常にいい手段です。
一人暮らしをしているAさんの場合
カウンセリングにいらしたAさん(女性)は、
社会人になった時から一人暮らしをして、親との距離を作って生活していたことで、気持ちが落ち着いてきていたそうです。
「親と離れて癒やされたし、もう大丈夫になったかな」と思い、年末年始に実家に帰りました。
しかし実際に親と数日過ごしていると、
最初の頃は心に余裕があったので、親に何を言われても耐えることが出来ていたそうですが、
次第に耐えることが出来なくなってしまい、ストレスが大爆発。親と大げんかになってしまったそうです。
そして親とケンカしてしまった自分に、自己嫌悪に陥ってしまいました。
これはとてもよくある話です。
Aさんも初めは、今までのように親とケンカしないようにしよう。
そして、親に何を言われても冷静に対処しようと頑張っていました。
しかし、親自身は今までのやり方を変えようとは少しも思っていないのです。
Aさんも、「親がイヤだな~」という思いはあるものの、それを「拒絶しよう」とまで腹をくくっていたわけはありませんでした。
結果、親の今までで通りの言動に飲み込まれ、昔の距離感、立場関係に戻されてしまったのです。
* * *
例えば、久々の同窓会で同じような体験をしたことはありませんか?
久しぶりに会った友だち同士だと、その場ではタイムスリップしたように、言葉遣い、態度も学生の頃に戻ったり、
関係性の持ち方も、大人になって出会った人とは違う、という体験をしたことはないでしょうか。
これなどまさに、『場面があなたを過去に戻す』という現象です。
* * *
実家に戻った場合も、同じような現象が起きています。
あなたが対応を変えない限り、自然といつもの関係性に戻ってしまい、同じことの繰り返しになってしまうのです。
親に教わった常識は思い込み?
最近は「アダルトチルドレン」とか「毒親」という言葉が周知されてきて、「親と距離をとることが必要」という話を一度は聞いたことがあると思います。
一方で、『親に植えつけられた思い込み』に気付いていない方が多くいらっしゃいます。
一番最初に書いた悩み、
- 一生接触を避けて生きていけるわけない
- 将来は親の面倒を見ないといけない
- いざという時には親に頼らなければならない
- 親孝行もしないといけない
- たまには顔を見せないと、親に色々言われてしまう
これらは、本当にそうでしょうか?
「それをしなくても生きていくことは出来ますよ」と私はお伝えします。
これらは、
親が、あなたが自分の元からから離れないために伝えてきた、『常識のように見える呪縛の言葉』かもしれません。
毒親ではない親は、こんな言葉は言いません。
もっともっとあなたの気持ちを尊重してくれます。
どうぞ、あなたが当たり前に考えている「呪縛」を私に教えてください。
本当にそうなのか、一緒に検証していきましょう。
そして、一刻も早く、その呪縛の言葉から抜け出す力を身につけましょう。